こんにちは、今年の10月から自立支援センター荒川寮のメンバーに加わりました、生活指導員の尾崎裕馬です。入職から気が付けば2か月が経過し、初めて福祉の世界に触れています。覚えることが多く、刺激的な業務に日々食らいついております。
さて、年の瀬ということもあり、今回の記事は『火の用心』を喚起する目的で、2020年10月22日(火)に荒川寮で実施した防災訓練の模様をUPします。
■8年ぶりの避難訓練
尾久消防署協力のもと、大規模地震が発生したという前提で
『地震発生』
『机の下に身を潜め』
『防災ヘルメットを被り』
『出火確認』
『速やかなる避難誘導』
なんだか懐かしい気持ちになると思ったら…、消防訓練をしたのは学生の頃が最後でした。
しかし、今回は立場が違います。学生時代は先生の指示のもと避難を行いましたが、今回は私が避難させる立場での訓練となりました。
立場が逆転すれば勝手が違います。避難をさせる視点になると、いかに「迅速」「丁寧」が重要であるかを実感しました。
・避難をしてもらう場合
自分の安全を確保、指示のもと避難場所へ移動。
・避難誘導の場合
全体・周囲の安全を確保。指示のもと避難場所へ誘導。
さらに有事の際には、発生し得る火災にも注意が必要です。避難訓練後には、火のマークが描かれたパネルを火災にみたてて消火訓練を行いました。
しかし、これがなかなか難しい…。
まず迷ったのが、「消火器はどこを持って運ぶの??」という疑問です。
■突然ですが!!
これをご覧になられている皆様にクイズです。
「消火器はどこを持って運ぶのでしょうか?」
①手で持たずに転がして運ぶ
②黄色の安全ピン持ちやすいのでピンだけ持つ
③上下に分かれているレバーの下の部分のみ持つ
正解は最後のお楽しみに…。
下の写真は、消防隊員の方が解説のためわかりやすく持ってくださっているだけですのでお気になさらず。
■腹式呼吸が大事です
やってまいりました!!消火器を近くまで持っていき、周囲に伝えるようお腹から大きな声で!
「火事だぁ~!!!」
と叫び、片膝を突き慎重にピンを抜く…
ホースをグッと握りしめ…
いざ噴射!!
消火器の水圧により火のマークが描かれたパネルが倒れ消火完了!
利用者さんと職員全員で行いました。
■ソーシャルディスタンス
防災訓練で油断してはならないのが、2020年に世界的大流行となっている新型コロナウィルスの存在です。私たち職員と利用者さん一人一人の感染防止対応が重要だと改めて認識しております。
日頃より、「三密(密閉、密集、密接)を避け」、「ソーシャルディスタンスを意識し」、こまめに「消毒」「換気」「検温」「健康相談」「フェイスシールド」等で万全な対策をしております。
■三密は避けても、心の密は…
荒川寮の利用者さんには、様々な理由から住居を失い路上生活を余儀なくされた方もおり、他者からの行為等に含まれる「やさしさ」「あたたかみ」を感じづらくなっていらっしゃる方もいます。
そこで、私たち職員がこれからの生活に関する「不安」を軽減していき、物理的な距離の密ではなく「心と心の密」を意識し、これからも荒川寮を運営していきます。
最後までご覧いただきありがとうございました!
クイズの答えは③です!!
正解された方おめでとうございます!惜しくも不正解だった方はこれを機会に再度災害に向けての知識を探求しましょう!
下記、消防庁ホームページより動画を見ることができます。わかりやすく解説されていますので、どうぞご参照ください。
https://www.fdma.go.jp/relocation/e-college/ippan/cat/cat4/cat/menu-21.html
出典:初期消火2-2.消火器 消火器の使い方(消防庁)
暦も師走に入り、吐く息も白く空気も乾燥してまいりました。この記事を読んでいただき、皆様も火の取り扱いに十分注意して新年を迎えてください。
よいお年を。
カン!カン! 火の用心!!
自立支援センター荒川寮