今年も猛烈な暑さと異常気象の夏で、さらに新型コロナウイルスの影響によりすべての生活スタイルが変更を余儀なくされている今日この頃です。しかし、暗いニュースばかりではありません。東京オリンピックでは、10代の活躍が目立ち、日本のお家芸でもある「野球」や「ソフトボール」では金メダルを獲得するなど明るいニュースに救われることもありました。
千寿苑では、昨年度より新型コロナウイルスの影響により、ほとんどの行事を休止としておりましたが、利用者のみなさんもストレスなどが溜まり、意見箱の中に「行事を行いたい」や「みんなで集まる機会が欲しい」など多数の意見が寄せられておりました。職員もその気持ちが高くなり、5月と6月の職員会議で話し合いを重ね、感染症対策をしっかり行うことを条件に『納涼祭』を開催することを決定しました。しかし、再三の緊急事態宣言延長により最後の最後まで悩みましたが、最終的には「利用者のため」という合言葉を胸に開催を決断しました。
今年の納涼祭は、「夏祭りをイメージしたものを提供したい」と担当職員からの提案があり、軽食では『ウィンナー』『やきそば』、飲み物は『ビール』『ラムネ』の提供、夏祭りを意識して「輪投げ」「カラオケ」という案がありました。しかし、感染症対策の観点から「ビール」を「ノンアルコールビール」に変更、「カラオケ」はマスク着用、輪投げは消毒等の観点から中止とし、規模を縮小して開催することとなりました。規模は縮小しても、「利用者のみなさんと職員が楽しむことが重要」と職員は一致団結して準備を行いました。
柿沼栄養士をはじめ、熊谷主任支援員、竹内事務員が軽食の準備を行いました。本来であれば、納涼祭の会場内で料理を作りたかったのですが、感染症対策で別の部屋で作って会場へ配膳しました。利用者のみなさんも配膳に協力して頂きました。
久しぶりの行事ということもあり、多くの利用者のみなさんが参加して楽しんでいる様子を見ると、開催してよかったなと実感しました。料理を楽しむ人、カラオケを楽しむ人、楽しみ方は様々ですが、男性職員は浴衣や甚平、柔道着を着て懸命に会場を盛り上げようとしていることも嬉しかったです。
カラオケの最後には、昨年度から徐々に女性利用者が増えていることもあり、熊谷主任が音頭をとり女性全員で1曲披露しました。さらに今年度より異動してきた上園職員もカラオケを披露し、坂本施設長は利用者と一緒に踊るなど一気に会場を盛り上げてくれました。
これからも感染症対策は続き、これまでの普通が異例となる世の中ですが、いかに「以前の普通に戻すことができるか」を職員が考え、具現化できるかが課題と考えます。これからも職員同士がコミュニケーションを取り、今の時代にあった行事を開催することを日々考えながら、千寿苑職員一同進んでまいります。法人職員の行事参加はもうしばらくお待ちください。可能になりましたら、お声をおかけしますので‼
社会福祉法人 有隣協会
養護老人ホーム 千寿苑
職員一同