東京オリンピックの聖火ランナーと出会えた日 ~おおたユニバーサルウォーキング大会に参加しました~
大田区制70周年記念イベント
2016年11月20日の日曜日、秋晴れの爽やかな日に、大田区平和の森公園に大勢の人が集まりました。総勢およそ100人、『おおたユニバーサルウォーキング大会』に参加する人たちです。
大田区制70周年を記念して、“助け合い支えあいながら歩む”をテーマに、オリンピックの金メダリストや、当時の聖火ランナーも参加した『第一回おおたユニバーサルウォーキング大会』というイベントが開催されました。
ウォーキング大会は、1kmコースと3kmコースがあり、自分に合った距離を選びます。
1964年の東京オリンピックの聖火ランナーと、一緒にウォーキングできることが目玉で、
スローガンは、「障害のある人もない人も、世代もこえて助け合いながらウォーキングする」です。
手をとりあって五輪をつくろう
東京消防庁音楽隊が東京オリンピックのマーチを演奏、あたかも1964年の東京オリンピック開会式にタイムスリップしたようなムードです。
来賓あいさつでは、有隣協会の小又理事長から激励の言葉があり、参加者のボルテージもあがります。そしてついに…、音楽隊のファンファーレを合図にスタートしました。10名ずつのグループがチェックポイントを回ります。もちろん聖火ランナーも一緒です。1964年当時の話を聞き、ホッコリしながら歩いていました。
このウォーキング、もうひとつのチャレンジがあったのです。それは「みんなで協力しながら五輪マークをつくる」です。チーム全員がチェックポイントにたどり着くと、輪を1つ手に入れることができます。5つのチェックポイントをすべて回ると、オリンピックマークが完成するしくみです。
チェックポイントには、歴代のオリンピアンやパラリンピアンが待っていてくれるサプライズがあったのです。
その中の渡辺長武さんは、東京オリンピックのレスリングで金メダルをとった猛者。全試合フォール勝ちをしたレジェンドです。その52年前の金メダルも見せて頂きました。
東京オリンピックの金メダリスト:渡辺長武さん(右)
木谷ウォーキング研究所:木谷道宣さん(左)
こういった楽しみでモチベーションをあげながら、全チームがゴールしました。5つの輪を白地の布に貼り付ければ、4年後の東京オリンピックへの願いもこめたオリンピックマークの完成です。
希望はつながっていく
今回、私たちは運営側のお手伝いに参加し、ウォーキングのチェックポイントでの手続きをしました。ウォーキング終了後に、ポールウォーキングのレクチャーをしました。
そんな中で、私が感じたのは「希望はつながっていく」ということです。
1964年の東京オリンピック世代と、2020年の東京オリンピックを担う人たちが、助け合いながらゴールする姿は明日への明るい未来を予感させる、そんな心地よさがそこにありました。
未来に繋がる粋なイベントを開催してくれた主催者に感謝です。
新井宿老人いこいの家
館長 羽田 恭子