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【広報委員会】千寿苑の不在者投票に潜入してきました!

 こんにちは!広報委員会の肥後です。今週末(7月10日)参議院議員通常選挙が控えておりますが、それに先立って7月6日、養護老人ホーム 千寿苑で不在者投票を実施するということで潜入してきました!潜入といっても、不在者投票は公正な実施の確保のため立会人を立ち会わせる必要があり、なんと私がその立会人を担わせていただいたのです。

 そもそも不在者投票とは何でしょう。不在者投票は、選挙期間中、仕事や旅行などで名簿登録地以外の市区町村に滞在している方が滞在先の市区町村の選挙管理委員会で投票したり、指定病院や老人ホームに入院等している方などがその施設内で投票ができる制度です。養護老人ホーム千寿苑も、荒川区の不在者投票の実施施設に指定されているのです。私は今回初めて知り、とても勉強になりました。

 不在者投票の流れとしては、まず事前に施設長が不在者投票を実施する方の投票用紙を選挙管理委員会へ請求します。不在者投票の当日は、以下のような流れでした。

 

①施設長が投票方法を利用者へ説明。

②封筒に記載された名前を利用者ご本人に確認してもらう。

③利用者ご本人が投票用紙の封筒に記名。

④投票ブースへ移動し、投票用紙に記入し封筒へ入れる。

⑤立会人が受け取り、封をして立会人が記名する。

この席で利用者に本人確認及び、記名をしてもらいます。


投票ブース(奥)と立会人席(手前)

 私自身、何度も選挙に行った経験がありますが、受付をして、投票用紙を受け取って、ブースで記入して投票箱へ入れる・・・混んでいなければものの数分で終わる投票ですが、養護老人ホームの不在者投票は、全く違いました。

 

 まずご本人確認するにあたって、封筒に印字されているお名前の字が小さくて読めないのです。虫眼鏡を駆使したり、拡大コピーを繰り返したりと、大変な苦労を目の当たりにし、この封筒は、そういった方々のことを考えられていないと感じました。またご本人確認できてもすぐ次の課題が…、ご自分のお名前を戸籍謄本に書かれた正式な漢字で書かなければなりません。画数の多い難しいお名前は、書くだけで一苦労です。これは投票用紙への記入も同様で、今回の東京都は候補者が34名もいるため、選んで記入するもとても大変な作業です。また、受付を終えて投票ブースへ、そして立会人のもとへの移動も、足が不自由な方には簡単なことではありません。

 

 


 とはいえ、千寿苑の職員の皆さんはさすがプロ!ゆっくり大きな声で説明したり、連携して拡大コピーしたり、歩行器や車椅子を使用されている方もとてもスムーズに支え、誘導して、42名の不在者投票は2時間くらいで終えることが出来ました。一緒に立会人をした娯楽室の藤白室長によると、「今年は早いですよ。昨年は1人30分~1時間かかった方もいらっしゃったから。」とのことΣ(゚Д゚)!利用者の選挙権が守られるために、自立支援センターでは経験できない大変な苦労がここにはあること、またそのためのスキルを身に着けたプロがいることを知りました。

 

 今回はご存知ない皆さんにも知ってもらいたいと思い、ブログにさせて頂きました。皆さんの施設でも、「うちはこんなことやってるんですよ!」という情報を是非くださいネ。広報委員会が潜入ルポさせて頂きます!

 

広報委員会 肥後

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