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【荒川寮】防災訓練で地震体験!?

 9月某日、荒川寮で防災訓練を実施しました。荒川寮では防災計画に基づき、毎月の机上訓練に加え、年に2回は利用者さんにも参加頂いて防災訓練を行っています。この日は今にも雨が降りそうな曇り空の下、利用者さんの避難場所をいつでも駐車場⇒食堂に変更できるように準備して、9時半より防災訓練を開始しました。

 「地震です、地震です、地震の揺れがおさまるまで身の安全を確保してください!」自衛消防副隊長が館内アナウンスを行います。

 

 揺れがおさまると、「揺れがおさまりました。職員が避難誘導を行います。ヘルメットを装着し、身の安全を確保して部屋で待機して下さい。」とアナウンスし、自衛消防隊長が災害対策本部を設置、避難誘導班、初期消火班、安全防護班、応急救護班、通報連絡班へ指示を出します。皆ヘルメットを被り、防災訓練とはいえ緊迫した空気に包まれます。


 各班が大きな声で状況を確認しながら行動します。1Fからは、続々とヘルメットを被って避難してきた利用者さんが避難場所の玄関前駐車場に集まります。怪我人役の職員や、コロナ感染疑いの職員も誘導されてきます。

 

 その後、各班から自衛消防隊長へ報告が入ります。

  避難誘導班「利用者全員が避難場所へ避難しました!」

 初期消火班「火災を発見、初期消火を実施し、消防署へ通報しました!」

 安全防護班「建物外部、内部に損壊がないことを確認しました!」

 通報連絡班「荒川寮在籍数は35名、そのうち外出が18名で、17名が避難しました!」

 

 などなど。自衛消防隊長の指示で行動を開始し、すべての班から報告があり、避難完了までなんと4分53秒!とても迅速に避難誘導、行動が出来たと思います。

 最後に、自衛消防隊長から利用者さんへ、次のような話をさせて頂きました。

 

「荒川寮では年に2回防災訓練を行っています。毎回お伝えしているのですが、災害はいつ起こるかわかりません。今日のように、職員がたくさんいて、皆さんが起きている昼間に起こるとは限りません。夜間帯では職員の人数が少なく、職員も自分の身を守るので精一杯な状況かもしれません。そのためにも、皆さんが日頃から『災害が発生したらどう行動しよう』とか、『避難経路はこっちだ』と意識していただくことがとても大事です。この防災訓練をきっかけに、改めて考えて頂くようお願いします。」


 先程「最後に」と書きましたが、今回の防災訓練はこれで終了ではありません!なんと地震を体験することが出来る「起震車」に来ていただいたのです。これは7月に千寿苑で実施した総合防災訓練でも登場していました(ブログ【千寿苑】念願の「第18回 合同総合防災訓練」参照)。起震車は、大きな地震がどれだけのものか、身を持って知ることが出来ます。私も経験しましたが、怖さで身体が強張りました。これを身体で知っておくこともとても大事だと感じました。

 

 起震車は、職員や利用者さんだけでなく、防災訓練に参加いただいた特人厚のご担当者さまにも経験して頂きました!無理やりお乗せしてしまってスミマセンm(_ _)m!でも「良い経験が出来ました」という言葉を頂きました。有難うございました!

 

 今後も、いつ発生するかわからない災害に対し、リスクマネジメントとして出来ることはどんどん活用し、一つでも大切な命が守れるよう訓練をしていきたいと思います。

 

自立支援センター荒川寮 職員

社会福祉法人 有隣協会 

 

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