皆さんお疲れ様です広報委員会の肥後です。
現在、本部で人事管理システム検討会という名称の会議が定期的に開催されています。もともと法人の人事管理システム(いわゆるツール)をどう構築するか検討していたためこの名称なのですが、現在ではシステムに限らず、「有隣協会が抱える課題」に対してどう向き合うかを話し合っているのです。
私は今でこそ荒川寮の施設長を担っておりますが、現場で利用者支援に集中していた頃は、管理監督職が本部に集まって行っている会議は、正直なところ「偉い人たちが集まって、職員からどう年貢を取り立てるか話し合っている悪代官の会議」なんだろうと思っていました(ごめんなさい!)。そして今、実際に参加するようになり、悪代官の会議は実は、どうすれば現場職員の職場環境や待遇が良くなるかを、思った以上に真剣に話し合っていることを知りました。
このことから、本部で話し合われていることをもっと皆さんに伝えていくべきだと思い、今回このブログを書かせて頂くことになりました。
さて、冒頭に書きました「有隣協会が抱える課題」とは何でしょうか。各事業所においては、職員不足や利用者支援のトラブルなどいろいろな課題があると思いますが、人事管理システム検討会が考える、今法人が抱える最も重要な課題は「人の問題」です。これがきちんと検討されていないことから、「必要な人材の退職・人材の流出」や「人間関係トラブルによる生産性の低下」が起こり、法人の歩みを止められているのではと考えています。
有隣協会の「人の問題」とは、誰か悪い職員がいるということではありません。大きく2つあります。
1.職員の皆さんを把握出来ていない
まず、事業所の所長は現場の皆さんのことが見えていても、本部や他の事業所からは皆さんのことが見えていない、把握出来ていないという問題があります。この問題により、法人として適材適所の人事を考えることが出来ません。例えば、法人がきちんと職員を把握出来ていたら、現在の職場や仕事で思い悩んでいる職員が、より活躍できる職場、働きやすい職場を、現在の所属長のみに頼らずとも見つけられるのではないでしょうか。
2.職員の皆さんを正しく評価出来ていない
2つ目の問題として、これまで実施してきた人事考課システムでは、正しく公平に、皆さんを考課・評価できているか分からないという問題がありました。目立つ人ばかりが良い意味でも悪い意味でも評価されているのではないか、また考課する側には考課するだけの能力、技量があるのかなど。令和5年2月20日に管理監督職が集まってこれまでの人事考課システムについて話し合いました。その時には考課する側、考課される側から以下のような意見が挙がってきました。
ことから、人事管理システム検討会では日々、法人としてどのように法人全体の職員を把握できるか、またどのように職員を評価するか、考課者の人を見る目をどのように養うかを話し合っているのです。
話し合わなければいけないことが多く、また多岐に渡るため、会議のたびに方向性が変わってしまうこともたびたびあるのですが、一つだけぶれないことは、「有隣協会が抱える課題」を考えた先に求めるものは、「有隣協会で働く皆さんが如何に平和に、心にゆとりをもって仕事ができるか」ということです。福祉における仕事(利用者支援)は、支援する側の心にゆとりがなければ良いパフォーマンスは出せないと考えるからです。またこの心のゆとりが、「有隣協会で働き続けたい」に繋がるのだと思います。
しかしながら、皆さんが平和に、心にゆとりを持って業務が出来ているかは、本部に集まった人事管理システム検討会のメンバーがいくら長時間話し合っていても計り知ることは出来ません。先日、広報委員会で実施した職員名簿に関するアンケートで、「職員の声に耳を傾ける勇気を持って物事を改善して行こうとする姿勢に安心感を持ちます」と、とてもありがたいご意見を頂きました。今「有隣協会が抱える課題」を考えるには、これが必要なのだと思います。
皆さんが心にゆとりをもって業務にあたることが出来ているか、それを妨げるものがあるのであればそれは何か、事業所や法人に対し課題と思うことは何か、皆さんにアンケート(記名式)でお聞きしたいと考えています。
人事管理システム検討会で現在話し合っている内容が少し伝わりましたでしょうか。アンケートについては改めて広報委員会から皆さまにご案内致しますので、何卒ご協力よろしくお願い致します。アンケートの結果は、広報委員会が責任を持ってしっかりと!皆さまにフィードバックさせて頂きます。
ご清覧ありがとうございました。
広報委員会 肥後
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