更生施設とは、生活保護法第38条に基づく保護施設で「身体上及び精神上の理由により養護及び生活指導を必要とする要保護者を入所させ生活扶助を行う」ことを目的としています。
さざなみ苑は、東京都の山谷対策事業の一環として、山谷地域の日雇い労働者の仕事がなく生活に困窮する冬期期間(12/1~3/31)に、一時的な入所をする準更生施設『潮見寮』として昭和53年から運営をしてきました。平成11年に、「山谷地域の日雇労働者で生活困窮に陥っている方々を通年で支援する」という目的でさざなみ苑は開設しました。
沿革
昭和53年10月 潮見寮竣工
昭和53年12月 山谷地区の越年越冬対策の一環として、生活保護法による準更生施設『潮見寮』として運営開始(毎年12/1~3/31)
平成08年12月 潮見寮の改築にともない、施設東側の都有地に仮設プレハブの潮見寮を建設し運営する
平成11年03月 潮見寮跡地に現在の施設竣工
平成11年08月 施設名称を『さざなみ苑』に変更し、4月~11月の取扱定員を60名、12月~3月の取扱定員を176名の更生施設として事業開始
平成13年04月 取扱定員を通年176名に変更
平成25年03月 取扱定員を通年160名に変更
平成28年12月 山谷地域越年対策施設援護の事業開始(毎年12/29~1/4)
平成29年11月 取扱定員を通年120名に変更
令和02年04月 応急宿泊援護の事業開始(GW対策、越冬対策含む)
さざなみ苑の運営理念
法人理念である「徳は孤ならず、必ず隣あり」の精神を基本理念とし、理念の体現を行うために、
職員は不断の研鑽を重ね、誠実に職務を遂行する。
さざなみ苑の運営方針
・利用者の尊厳を守ります。
・利用者の人権を擁護します。
・利用者の個性、主体性を大切にします。
・利用者にも、法人理念を理解し体感してもらえる支援を目指します。
・利用者が、社会の一員として地域活動に参加できる支援をします。
・職員は、常にサービスの改善・向上をし続けていくことを目指します。
さざなみ苑が目指していること
≪施設運営≫
・対象者の拡大を図るなど、施設経営の安定化に努めます。
・利用者との対話を大切にして、利用者と職員の信頼関係の構築に努めます。
・報告・連絡・相談・引継ぎによる職員の意思統一の下、事故を未然に防止し、利用者が安心安全な日常生活ができるよう努めます。
≪宿泊援護≫
・利用者が日常生活上の自己管理を意識し、自立の促進と退所後の生活の維持・安定が図れるよう援助します。
・個人活動室の利用を促進し、利用者QOLの向上を目指した支援をします。
・季節に合わせた行事食やバースデイ食、利用者嗜好を反映した選択食(そば・うどんなど)を提供し、利用者満足度の向上に努めます。
≪就労支援≫
・求職情報の提供やハローワークへの同行を実施し、求職・就労活動がスムーズに進むよう援助します。
・利用者の就労実態に合わせて自活訓練費制度などを活用し、定着就労を支援します。
≪居宅移管≫
・居宅生活への不安解消のため、自活訓練室の利用など退所後の生活を見据えた援助を行います。
・地域での自立に向けて、年金・負債・戸籍などの様々な課題を解決するため援助します。
≪施設移管≫
・施設行事等に参加することにより集団生活に適応できるよう援助し、施設見学などを通して生活環境の変化に事前に適用できるように
支援します。
≪居室(2階/3階)≫
洋室タイプの一畳ほどの広さで、衣類棚や読書灯が付いています。カーテンにより個人のプライバシーは確保されています。
≪居室(4階)≫
和室タイプの六畳ほどの広さで、押し入れ棚があります。カーテンにより個人のプライバシーは確保されています。
≪自活訓練室≫
個室タイプでキッチンが付いており、家電品(電子レンジ、炊飯器)も揃えています。退所間際の方の『体験型アパート』として活用しています。
≪面接室≫
利用者の個人情報を保護し、プライバシーに配慮しています。
≪洗濯洗面室≫
各階に設置してあり、全自動洗濯機は各階に4台設置してあります。
≪浴室≫
2階と4階に設置してあり、週4回の入浴日を設けています。夏季は入浴日以外にシャワー浴も実施しています。
≪図書室≫
寄付などで頂いた歴史小説、推理小説、教養書、漫画本などを取り揃えています。
≪医務室≫
看護師による日々の健康相談と、嘱託医による月3回の医務相談を実施しています。
≪娯楽室≫
各階に設置してあり、テレビ鑑賞や歓談の場となっています。
≪施設内掲示板≫
各階に設置し、施設からの連絡事項や各種情報などを利用者に発信しています。
≪集会作業室≫
自主制作活動(レザークラフト、ギターリペア、パラコードブレスレットなど)を中心に、ギタークラブや通所行事の活動の場としています。
また、各種トレーニング器具、卓球台、カラオケ機器も取り揃えています。
≪食堂≫
内部調理給食により、一日3回の食事を提供しています。また、定例行事の『喫茶さざなみ』や『利用者懇談会』も食堂で開催しています。
≪個人活動室≫
利用者の『求職/就労』『教養/娯楽』『信仰』『健康増進』などの個人活動のために設置しています。また、LGBTの方へ配慮を要する際も活用可能です。
江東区潮見地区は、東京湾の運河に囲まれた潮風が心地よいベイエリアです。施設南側には『潮見さざなみ公園』や『辰巳の森海浜公園』があり、心が落ち着く静かな環境です。また、居室の窓からは、2020東京オリンピックのメイン水泳会場『東京アクアティクスセンター』や、水泳の国際大会も頻繁に行われる『東京辰巳国際水泳場』も望むことが出来ます。
・施設種別
更生施設
・定員
120名
・施設長
大竹 伸康
・所在地
〒135-0052
東京都江東区潮見1丁目29番23号
TEL 03-3649-7267
FAX 03-3649-7621
・アクセス
JR京葉線 潮見駅より徒歩7分
※とうきょう福祉ナビゲーションのページを開きます。