SDGs(Sustainable Development Goals 持続可能な開発目標)とは、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール、169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(Leave no one behind)」ことを目指しています。
SDGsは国際社会全体で取り組む普遍的なものであり、日本においても多くの企業や団体が、SDGsに沿ってよりよい社会を実現する目標を立てています。
2023年6月21日、「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク」から世界各国のSDGsの達成度合いを評価した「Sustainable Development Report」(持続可能な開発報告書)の2023年版が発表されました。日本のSDGs達成度は2022年は163カ国中19位でしたが、2023年は21位に後退しました。17の目標のうち、ジェンダー平等や気候変動対策など五つの目標が「最低評価」となっています。これで日本は4年連続のダウンで、ランキングも開始以来最も低くなっています。
※参照元(英語サイト)Sustainable Development Report(外部リンク)
緑は「目標達成」、黄色は「課題が残っている」、オレンジは「需要な課題が残っている」、赤は「主要な課題が残っている」です。現在日本が「目標達成」とされているのは 4「質の高い教育をみんなに」と 9「産業と技術革新の基盤をつくろう」と16「平和と公正をすべての人に」だけで、必ずしも各項目が前進しているとは限らず、年により悪化している場合もあります。
日本は達成が進んでいる目標の状況を維持しつつ、課題が残る多くの項目についての取り組みを推進していかなければなりません。
有隣協会がこれまで取り組んできたことや今後取り組んでいく課題は、まさにSDGsにおける「持続可能な開発目標」とオーバーラップしています。SDGsが掲げる以下の目標に沿って、有隣協会においてもより良い社会の実現を目指します。また、目指す開発目標も拡大していきたいと考えており、以下の情報も更新してまいります。
自立支援センターや更生施設、日常生活支援住居施設等の支援で、貧困をなくすための支援に努めます。
雇用において、ジェンダー平等や、女性が差別されることのない能力強化の促進に努めます。
介護予防を通じて心身の健康増進を図り、高齢者が住み続けられるまちづくりを促進します。
施設における支援において食料を安定的に供給する他、フードバンクにより困窮者へ食料の提供を行います。
安全かつ生産的な雇用及び働きがいのある人間らしい仕事の実現、同一労働同一賃金を達成します。
有隣協会は、すべての人に平和を提供するため、あらゆる福祉サービスの要求に応えてまいります。
施設における支援において、生活困窮者へ保健サービスや必要な福祉へ接続します。
年齢、性別、経済的地位その他の状況に関わりなく、すべての職員の能力強化を促進します。
貧困撲滅と持続可能な開発のための政策の確立・実施にあたっては、各国の政策空間及びリーダーシップを尊重します。